• 最終更新日: 2024.05.31
  • 公開日:2023.04.24

ECパッケージとは? メリット・デメリットや、おすすめの構築方法を詳しく解説!

ECパッケージとは? メリット・デメリットや、おすすめの構築方法を詳しく解説!
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ECサイトが生活に浸透するにつれEC事業が持つビジネス的役割は非常に重要なものとなってきました。

この記事ではECサイトの導入方法であるECパッケージについて説明し、そのメリット・デメリットを詳しく解説します。

ECパッケージとは? 

ECパッケージとはECサイトの構築方法のひとつです。ECサイトの構築に必要な機能がそなわったパッケージを販売者から購入し、サーバーにインストールして使用します。具体的にはショッピングの基本機能としてのショッピングカート機能、バックエンド業務のための商品・在庫の管理、サイトのデザインの編集などが挙げられます。

これらを一つ一つ自社で用意するのは大変なので、ECサイトのパッケージを購入して開発にかかる時間的・費用的コストを削減することが可能です。

ECサイトの構築方法

ECサイトを構築する方法は、ECパッケージ以外にもいくつかあります。そのため、ほかの構築方法も知ったうえで、ECパッケージを導入すべきかを判断するとよいでしょう。

その構築方法ですが

  • ECモール
  • ASP
  • オープンソース
  • ECパッケージ
  • クラウドEC
  • フルスクラッチ

など様々なものがあります。

基本的に上のものほど、導入にかかる費用が安く、手軽なものになっていますが、デザインやカスタマイズの自由度が低くなっています。対して、下のものほど独自の機能追加やシステムとの連携が可能ですが、相応に費用が高くなりがちです。

中には無料のものもありますが、機能的な制限がかかっていたり技術的なハードルが高かったりといったデメリットもあります。

それぞれの構築方法の詳しい説明は以下の記事を参考にしてください。

ECサイトを開発する5つの方法と失敗しない開発会社の選び方を解説

 

ECサイトの導入でECパッケージを採択するケースは、その初期費用や導入コストを考えれば比較的売上見込みが高い事業規模のビジネスモデルが考えられます。

フルスクラッチするほどでもないが、自社のECサイトのデザイン、機能にある程度の自由度が欲しい事業者に人気であり、需要に比例してECパッケージを提供する事業者もたくさんあります。

ECパッケージのメリット

はじめから必要な機能が備わっている

上述した通りECパッケージにはECサイトの構築のための機能がセットで販売されています。商品管理や在庫管理、顧客の管理や分析の機能など、過去の開発実績からほとんどの機能が網羅されパッケージ化されています。

また、必要な機能があらかじめ用意されているという事は短期間で導入ができるという事でもあります。このように用意された標準機能数の多さと、導入の素早さがパッケージの魅力の一つでしょう。

セキュリティがしっかりしている

オープンソースは導入のハードルが比較的高いECサイト構築方法ですが、利用に際してのコストが抑えられることが大きなメリットと言えます。反面、公開されているコードを使用することに関するセキュリティ的な不安はデメリットにつながります。

ECパッケージで提供されるパッケージ機能は販売業者が独自に作成したものなのでオープンソースのような危険性は低く、また、当然ですがセキュリティの脆弱性はパッケージ販売にとっても致命的なので販売事業者も慎重に対応します。これもパッケージのセキュリティがしっかりしている理由のひとつになります。

自由で柔軟なデザインと拡張が可能

ECパッケージはフルスクラッチほどではないものの、機能やカスタマイズの自由度が高いECサイト構築方法です。顧客に提供したい購買体験が明確であり、かつ売上が見込める場合、ECパッケージを採択して目的に即したサイトデザインや業務連携を行えます。また、後から機能の追加や改修をしたい場合も、ベンダーへ依頼することで柔軟に拡張することが可能です。

サポートを受けることが出来る

パッケージの提供をするベンダーが、あなたの事業の立ち上げに際してサポートをしてくれます。サポートの方法や内容はサービスによって異なりますが、ベンダー側もたくさんの事例を取り扱っており、そのノウハウをもとにアドバイスをしてくれます。

ECパッケージのデメリット

システムのレガシー化、陳腐化が起きる

ECパッケージのシステムは購入した時点からどんどん古くなっていきます。また、標準で用意されている機能も、パッケージ化から時間がたっているとリニューアルや改修が必要ですぐに導入できないという事も起きます。これらのシステムを最新に保つために、ECパッケージは導入後の定期的なメンテナンス、アップデートが欠かせません。

また、外的要因として例えばcookieの使用についての文言に代表されるようなルールの変更に対する仕様変更や新たなセキュリティホールに対する改修なども対応する必要が出てきます。

ECパッケージで構築したECサイトについてはそれらのシステムの更新も都度ベンダーへと依頼する事となり、その際には当然コストもかかります。

導入コスト・ランニングコストが高くなりがち

ECパッケージはフルスクラッチほどではないとはいえ決して安価とは言えない導入コストがかかります。

そして前述の通り、定期的なメンテナンス、アップデートが必須となってしまうため、ランニングコストもクラウド型のプラットフォームと比べると高くなってしまいます。

自社でサーバーを用意する必要がある

これは上述のコストにも関係してきますが、ECパッケージは自社で管理するサーバーを用意しなければなりません。これには当然、導入・管理コストがかかります。物理的にサーバーを賄わなくても、AWSに代表されるようなクラウドサーバーを利用することは可能ですが、その場合でも技術的ハードルをクリアする必要が出てきます。

ECパッケージに迷っている人におすすめな「クラウドEC」

これまでECパッケージのメリット・デメリットについて解説してきました。自由度や柔軟性が担保されるものの、運用・アップデートに関しての不安な要素が多いのがECパッケージです。

これらのデメリットでお悩みのEC担当者の方にお勧めしたいのが「クラウドEC」です。クラウドECはベンダーが提供するEC機能を利用するという点ではECパッケージやASP(application service provide)と違いませんがカスタマイズ性が非常に高く、ECパッケージとならんで現在主流になっているEC構築方法のひとつです。それではクラウドECをお勧めな理由を解説していきます

クラウドECがお勧めな理由

常にシステムが最新に保たれる

クラウドECの最大のメリットはシステムの最新性が常に保たれる点です。これは前述したECパッケージのデメリットをカバーする要素です。ベンダーが提供するサービスはクラウド上で管理されるので常にその機能がアップデートされていきます。利用する側の事業者は最新のシステムを常に提供されるので、アップデートにかかる作業や費用が不要となり、セキュリティ性も高く保てます。

自社でサーバーを用意する必要がない

クラウドECはベンダーが持つサーバーを利用するので自社でサーバーを用意する必要がありません。EC構築の際に必要なインフラを自社で賄わなくていいという点で導入や運営の技術的ハードルがさがり、そちらにかかる費用的コストも軽減されます。

またクラウドサーバーを利用するのでキャンペーンや新商品の発表など、一時的にサーバー負荷の増加が予想されるケースに際して、環境をあらかじめ拡張して備えることが可能になります。

フルスクラッチのような自由な構築、カスタマイズが可能

クラウドECは自動アップデートされる機能・システムの領域をカスタマイズを行う領域と分けた作りとなっているため、自由度の高い構築を行う事ができます。

クラウドECとASPの違い

クラウドECとよく比較されるのがASPです。ここでは簡単にその違いを解説していきます。

ASPはプロバイダが用意するEC機能を利用しますが、クラウドECやパッケージとの最大の違いは拡張性がないことと、外部システムとの連携が出来ない点が挙げられます。

その分、費用的な部分では安く、中には無料のものもありますが、ECパッケージを導入するかどうか迷っているような事業規模で採択するならばASPよりはクラウドECの方が狙っているデザインのECサイトを構築しやすいでしょう。

クラウドECなら「GMOクラウドEC」

クラウドECで迷っているならば是非「GMOクラウドEC」を検討してみてください。

GMOクラウドECには以下の四つの強みがあります。

  • 「ヘッドレスコマース」による市場の状況に合わせた迅速な施策対応
  • 外部システムとのリアルタイムなデータ連携が可能
  • 構築後もフロントサイトやチャネルの追加・改修が容易
  • EC本体機能とセキュリティは常に最新へとアップデート

GMOクラウドECを利用する事で、BtoC、BtoB向けのECサイトはもちろん、モール型やマルチブランド展開、オークションやレンタルサブスクなどのあらゆるECサイトを構築する事が可能となります。

 

https://www.cloudec.jp/cloud-ec/

まとめ

この記事ではECパッケージのメリット・デメリットを解説してきました。

ECパッケージは柔軟なカスタマイズが出来る一方でシステムが古くなるというデメリットを抱えています。もちろんこれらのアップデートは数年ごとですが、運用・保守の面でハードルを感じるようであれば、それらのデメリットをカバーするクラウドECでの構築を検討するのもひとつの手です。