- 最終更新日: 2025.02.07
- 公開日:2022.11.25
ECサイトに導入すべき決済手段は?各種サービスの特徴や選び方を紹介

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ECサイトを運営する上で、決済手段の選定は売上やユーザー満足度に大きく影響を与えます。
本記事では、ECサイトに導入すべき主要な決済手段について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。
また、最新の決済トレンドや市場データを交えながら、最適な決済手段の選び方についてもご紹介します。
目次
ECサイトで導入できる主な決済手段
ECサイトにおける決済方法には、クレジットカード決済、外部ID決済(スマホ決済)、コンビニ決済など、さまざまな選択肢があります。顧客がスムーズに購入できるよう、複数の決済手段を用意することが重要です。
クレジットカード決済
クレジットカード決済は、最も一般的なオンライン決済手段です。ECサイトを利用する多くのユーザーがクレジットカードを所有しており、利便性が高いため、導入するメリットは大きいです。
- メリット: 即時決済が可能で未払いリスクが低い、分割払いやボーナス払いに対応、世界中で利用でき海外ユーザーにも対応しやすい
- デメリット: 決済手数料が発生し導入コストがかかる、カード情報の漏えいリスクがある、チャージバック(不正利用時の返金リスク)が発生する
外部ID決済(スマホ決済)
外部ID決済は、Amazon Payや楽天ペイ、PayPayなどサービスに代表される外部の決済情報を利用する決済方法です。スマートフォンの普及に伴い、スマホ決済の利用者が増加しています。
- メリット: スマホ一つで簡単に決済できる、導入コストが比較的低い、決済情報を入力する必要がなく手間がかからず安全性が高い
- デメリット: 利用者の年齢層や環境によっては普及率が低い、サービスごとに手数料や仕様が異なる
コンビニ決済
コンビニ決済は、クレジットカードを持っていないユーザーでも利用できる決済手段です。支払い方法としての選択肢を増やす目的で導入するケースが多いです。
- メリット: クレジットカードを持たないユーザーも利用可能
- デメリット: 決済完了までに時間がかかる、決済手数料が発生する場合がある
銀行振込
銀行振込は、特に高額商品の購入時に利用されることが多い決済手段です。法人取引でもよく利用されます。
- メリット: 高額決済に対応しやすい、ダイレクトに口座どうしでやりとりするためシンプルな仕組み
- デメリット: 振込手数料が発生する、消込作業の手間が発生する
後払い決済(BNPL)
近年注目されている「BNPL(Buy Now, Pay Later)」は、購入時に支払いを行わず、後払いできる決済手段です。PaidyやNP後払いなどのサービスが代表的です。
- メリット: ユーザーの購買意欲を向上させる、クレジットカードを持っていないユーザーも利用可能
- デメリット: 未払いリスクが発生する可能性がある、入金までに時間がかかる
キャリア決済
キャリア決済は、スマートフォンの通信料金と合算して支払いを行う決済方法です。ドコモ払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いなどが代表的です。
- メリット: スマホ利用者にとって簡単に決済できる、クレジットカードを持っていないユーザーも利用可能
- デメリット: 手数料が高め、利用限度額があるため高額商品の決済には向かない
代金引換
代金引換は、商品の受け取り時に決済するシステムです。宅配業者に現金で支払う仕組みとなっており、実店舗で買い物をするようなイメージで商品を購入できます。
- メリット: 商品が届く前に支払いをするのが心配な顧客にとっても安心できる、クレジットカードを持っていないユーザーも利用可能
- デメリット: 決済手数料がお互いに発生しその他の決済方法と比べて価格が高額になる
ECサイトにおける決済サービスの利用割合
2024年度のECサイトで物品・デジタルコンテンツを購入する際の決済手段に関する調査によると、ECサイト(物販)における決済サービスの利用割合は以下のようになります。
- クレジットカード決済: 男性 66.5%、女性 65.6%
- PayPay: 男性 28.9%、女性 29.2%
- 楽天ペイ: 男性 14.0%、女性 10.8%
- コンビニ決済: 男性 8.3%、女性 12.1%
- ポイント決済: 男性 10.5%、女性 8.2%
- キャリア決済: 男性 7.5%、女性 7.2%
- Amazon Pay: 男性 7.6%、女性 6.8%
- 後払い決済: 男性 5.3%、女性 7.2%
- 代引引換: 男性 6.0%、女性 6.3%
- 銀行振込: 男性 6.5%、女性 5.7%
(出典元:SBペイメントサービス株式会社 https://www.sbpayment.jp/news/press/2024/20240718_001374/)
よく利用する決済手段は男女ともに「クレジットカード決済」が1位、「PayPay」が2位となりました。
しかし、2018年からの6年間でクレジットカード決済を最も利用する割合が物品購入時19.3%、デジタルコンテンツ購入時26.2%減少しています。クレジットカード利用率の減少が加速し、外部ID決済(スマホ決済)、ポイント決済などに分散していることがうかがえます。
また、よく利用する決済手段がない場合、男女ともに55%以上が購入せず離脱すると回答しています。
決済手段の多様化にともなって、ユーザーの好む決済手段を導入することが集客につながる重要な要素となっています。
EC決済システムの接続方法
ECサイト上の決済システムは、データを通信して決済を完了するため、オンラインの接続が必須です。そのため、決済システムを導入する際には、各種システムの接続方法についても理解しておく必要があります。
ECサイトにおける決済システムの接続方法は、主に以下の4種類です。
- リンク型
- トークン型
- データ伝送型
- メールリンク型
以下では、それぞれの方法について解説します。
リンク(画面遷移)型
リンク(画面遷移)型は、決済会社のページに遷移してすべての決済処理を行う方法です。
自社サイト内に決済ページを構築する必要がなく、実際に決済をするのは決済会社のページとなるため、セキュリティの面でも安心できます。開発や構築のコストを抑えて、手軽に導入したい事業者の方におすすめです。
トークン(JavaScript)型
トークン(JavaScript)型は、Javascriptを使用して決済処理を行う方法です。非通過化型決済とも呼ばれています。
カードのナンバーをすべてトークンとして暗証化することで、セキュリティ性を高めており、情報漏えいのリスクを抑えられます。また、決済会社のページに遷移せずとも、自社サイト内で決済を完結させられる点もトークン型の特徴です。
データ伝送(API)型
データ伝送(API)型は、SSL対応のサーバーを構築して、ユーザーが入力した決済情報を決済会社に転送する方法です。
トークン型と同じく、自社サイト内で決済処理を完了させられるうえ、画面のカスタマイズも自由自在です。そのため、オリジナリティの高い決済画面を構築できます。
メールリンク型
メールリンク型は、ユーザーに決済用のURLを送信する方法です。URLをクリックすると、決済会社のページに遷移して決済処理を行います。
ECサイトを運営する事業者は、メールを送信するだけで決済できるため、手軽に導入できる決済方法です。
決済システムの選び方
ECサイトに適した決済システムを選ぶ際は、以下のポイントを考慮しましょう。
自社のシステムとの互換性
利用するECプラットフォーム(カートASP、ECパッケージなど)と決済システムの互換性を確認しましょう。システムに調整や改修を加えれば非対応のシステムを利用することもできますが、導入や保守に工数や時間がかかるうえ、予期せぬエラーが発生するおそれもあります。
サポート体制の充実度
システムの導入後、トラブルが発生した際にはベンダーにサポートを依頼します。安心してシステムを利用できるよう、相談窓口を設けているシステムがおすすめです。
セキュリティの堅牢さ
クレジットカード情報の暗号化や不正利用対策など、セキュリティ面も重視する必要があります。
手数料とコスト
手数料は決済方法によって異なります。決済手数料や初期費用、月額費用などを比較し、コストパフォーマンスの良い決済方法を選択しましょう。
決済方法 | 手数料 | 導入難易度 |
---|---|---|
クレジットカード | 3~5% | やや高 |
外部ID決済(スマホ決済) | 1.5~3% | 低 |
コンビニ決済 | 100~200円/回 | 中 |
後払い決済(BNPL) | 0~4% | 低 |
ユーザーの利便性
ECサイトのターゲット層によって、最適な決済方法は異なります。ターゲット層の利用傾向に合わせて、利便性の高い決済手段を導入することが重要です。
- 若年層向け:スマホ決済(PayPay、LINE Pay)や後払い決済(Paidy、NP後払い)
- 高年齢層向け:クレジットカード決済、コンビニ決済
- 海外向け:クレジットカード決済、PayPal
最新の決済トレンド
近年、決済市場では以下のようなトレンドが注目されています。
後払い決済(BNPL)の普及
後払い決済(BNPL)は、若年層を中心に人気が高まっており、ECサイトでの導入が増加しています。
外部ID決済(スマホ決済)の成長
Amazon Payや楽天ペイ、PayPayなどの外部ID決済(スマホ決済)の利用率が上昇しています。特にスマホユーザーにとって便利な決済手段です。
海外ユーザー用決済の導入
近年、海外展開をしているECサイトが増えてきており、海外ユーザー向けの決済手段を導入の必要性が高まっています。大手各社のクレジットカードやPayPalはもちろん、ターゲットとする国でよく利用されている決済手段をリサーチするとよいでしょう。
まとめ
ECサイトにおいて、決済手段の選定は売上に直結する重要な要素です。クレジットカード決済、外部ID決済(スマホ決済)、コンビニ決済、銀行振込、後払い決済(BNPL)など、それぞれの特徴を理解し、自社のターゲットやビジネスモデルに最適な決済手段を導入しましょう。