- 最終更新日: 2021.12.07
- 公開日:2021.12.07
Webマーケティングとは?初心者でもよくわかる基本知識と戦略
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リモートワークやネットショッピングが急速に普及し、インターネットの活用範囲は時代と共に拡大し続けています。この変化に企業のマーケティング活動も適応していかなければなりません。今回は、インターネット上でのマーケティング活動の一つである「Webマーケティング」について未経験の方にも理解できるように解説します。
目次
Webマーケティングとは?
「Webマーケティング」とは、Webサイトやアフィリエイト広告などを中心に集客し、サイト上に掲載された商品・サービスを購入してもらうための活動のことです。商品・サービスを販売するための活動である「マーケティング」をWeb上で行うこと、と言えばさらに明確かもしれません。ちなみに、Webマーケティングよりも広義で、リアル店舗のデータ分析などを含む「デジタルマーケティング」への取り組みも増えてきています。
Webマーケティングの重要性
なぜ今日、この分野が注目されているのでしょうか。その理由は大きく2つあります。
1つ目は、今後も更なる市場規模拡大が予想されるということ。
現在もEC(電子商取引)市場は拡大を続けています。BtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場の規模は、19.3兆円、BtoB-EC(企業間電子商取引)市場の規模は334.9兆円(総務省の統計より引用)と、かなり大規模です。
そしてEC市場は、新型コロナウイルスの流行に伴うライフスタイルの変化や、高齢化によるネットショッピングの需要増大などにより、成長し続けると予想されます。そのため、Web上での効果的な集客、つまりWebマーケティングがますます重要になってくると言えるでしょう。
2つ目は、宣伝効果の判定がしやすいということ。
アクセス解析や分析を行うツールが複数登場しているため、それらを用いてマーケティング効果を容易に判定することができます。これはポスティング広告など紙媒体の広告との大きな違いであり、Webマーケティングのメリットと言えるでしょう。
Webマーケティングで最も重要なのは、顧客に自社商品の魅力をアピールし、集客につなげることです。ただWebサイトを運営したり、広告を出したりするのでは膨大な数のサイトや広告に埋もれてしまい、集客につながりません。
そこで必要なのがマーケティングスキルです。自社の「強み」を効果的にアピールし、他社商品との差別化を図る必要があるのです。
Webマーケティングの業務手順
Webマーケティングがどのような手順で行われるのかを紹介します。
- 1.マーケティング戦略を立てる
- 2.自社サイトへの集客に取り組む
- 3.自社サイトに誘導し、体験してもらう
- 4.アクションを起こしてもらう(購入など)
- 5.解析・分析で次につなげる
マーケティング戦略を立てる
マーケティング戦略を立てるためには、以下に挙げるさまざまな目標設定が必要になります。この目標設定を緻密に行うことで、自社商品を売り出したいターゲット層や宣伝目的が明確になり、マーケティング効果が高まります。逆にこの工程で丁寧に検討しなければ、たとえ宣伝しても集客につながらないかもしれません。以下、具体的に設定する内容について説明します。
・目的の設定
ここでは、Webマーケティングを通じて達成したいことを設定します。
・達成目標の設定
目的よりもより現実的で具体的な数値を用いて設定しましょう。ここでは確実に達成できる数字を設定し、着実に成果が出ることを考慮に入れることが大切です。
・ターゲットの設定
自社商品の強みを理解し、より多くの売り上げが見込める顧客層の設定が必要になります。
・KGI、KPIの設定
マーケティング戦略で頻繁に使われる指標が、「KGI(Key Goal Indicator)」と「KPI(Key Performance Indicator)」です。「KGI」とは「重要目標達成指標」のことを指しています。例えば、売り上げ改善のために「売り上げ130%増加させる」などが考えられます。ただ、KGIは短期での達成が困難な指標です。そのため、途中に設定する指標として、KPIが使われます。「KPI」とは「重要業績評価指標」のことです。ここではKGIよりハードルの低い目標を設定します。例えば「Webサイトへの流入を130%増加させる」などです。
自社サイトへの集客に取り組む
集客は、主に検索エンジンや広告の活用が取り組みの対象になります。これについては、後述する「Webマーケティングの集客施策」で紹介します。
自社サイトに誘導し、体験してもらう
この段階で重要なのは、ユーザーにできるだけ長くサイトに滞在してもらい、商品・サービスの魅力を伝えることです。ここでは前述した「KGI」「KPI」が重要になります。
アクションを起こしてもらう(購入など)
商品・サービスの魅力が伝えたら、次はいかにして購入していただくかが重要になります。商品・サービスの購入ページが使いにくいと、ここで離脱されてしまいます。
解析・分析で次につなげる
施策がすぐ成功するとは限りません。施策評価のためには、アクセス解析が不可欠です。アクセス解析を行えるソフトウェア(Google Analyticsなど)を活用することをおすすめします。
また、結果をレポートにまとめることも有効です。アクセス解析ソフトウェアで取得したデータをMicrosoft Excelなどを用いてまとめます。データをグラフや表で集約しておけば、後々の分析に便利でしょう。レポーティングすることで、KGIやKPIの達成度合いを視覚化できます。
Webマーケティングの集客施策
Webマーケティングにおいて最も重要なのは、自社のWebサイトに顧客を呼び込むことです。以下に代表的な集客施策を紹介します。
SEO(検索エンジン最適化)
SEOは、検索エンジンで自社の商品・サービスに関連するキーワードを入力された場合に、検索結果の上位に自社のWebサイトが表示されるようにするための取り組みです。検索結果の上位に表示されれば、自社サイトへのアクセス増加が期待できます。
アフィリエイト広告
個人ブログやメールマガジンなどに広告を掲載して、自社のWebサイトに誘導する方法です。広告を経由してコンバージョン(自社のWebサイトへのアクセス)が発生した場合に報酬を支払う仕組みになっています。影響力のあるブログ主などに広告を載せれば、読者が多いことから効果的なPRが期待できます。
リスティング広告
検索結果画面の広告枠に自社広告を掲載する方法です。SEOと類似した効果が期待できます。しかし、入札額により掲載順位が決まるため、多くの広告予算を持つ大企業がより優位になるという側面があります。
SNS広告
TwitterやFacebookなどのSNSに掲載する方法です。ユーザーの年齢や興味の傾向をもとに、ピンポイントで宣伝できるメリットがあります。
リターゲティング広告
過去にWebサイトにアクセス履歴のあるユーザーに向けて出す広告のことです。Webサイトを閲覧中に頻繁に表示されるCookieを活用した広告は、リターゲティング広告の一例です。
メールマーケティング
登録されたユーザーのメールアドレスに向け、メールマガジンなどを送信することでWebサイトへのアクセスを促す広告です。
Webセミナーの開催
現在多くの企業が更なる顧客獲得を目的としてWebセミナーを開催しています。セミナーの開催には、広告とは異なる複数のメリットがあります。
1つ目は、ブランディングにつながることです。セミナー開催により、会社名や商品を目にしてもらうことができ、ブランドとしての価値を高め、参加者に良いイメージを持ってもらえます。
2つ目は検討度合いの高い顧客を獲得できることです。つまり、ある興味を持ってWebサイトを訪問する顧客よりも、セミナーに参加する顧客の方が顕在化したニーズを持っているため、契約に結びつく可能性が高いのです。
3つ目はより多数の見込み顧客と出会えることです。現時点では検討度合いが低くても、ある程度の興味を持つ顧客と関係を持つことで、将来的な顧客獲得につなげられる可能性が高まります。
SNSでの宣伝
上記でSNS広告を挙げましたが、これとは別に、SNSアカウントを用いて直接Webユーザーとつながりを持つという方法です。
InstagramやTwitterなどで公式マークがついた企業のアカウントを目にする機会は多いと思います。企業が直接情報をSNS上で発信することで、Webユーザーの拡散を促し、更なる顧客獲得につながることになります。
コンバージョン(成果)率を上げるための施策
気になるページを見つけ、クリックした後、あまり魅力を感じずすぐにそこから離れた経験はありませんか。せっかくWebサイトにアクセスしてもらえたのに、自社商品の魅力を伝えられなければ集客につながりません。この問題を解決するには、「直帰率」と「離脱率」の改善が必要です。
直帰率の改善
「直帰」とはユーザーがWebサイトに入った後、ほとんど見ないまますぐ戻ってしまうことです。これでは自社商品の魅力を満足に伝えることができません。
そこで、Webサイトにとどまってもらうための「LPO(ランディングページ最適化)」という手法があります。LPOとはWebサイトの最初のページ(=ランディングページ)を最適化することです。この方法により、短時間で製品やサービスの魅力をサイト訪問者に伝えることができます。
離脱率の改善
次にメインページだけ見て、それ以降のページを見てもらえないという「離脱」の改善についてです。
この問題の原因には、スムーズに次のページが閲覧できないというような、ページ内の導線が曖昧な可能性が考えられます。そこで、「次のページへの移動がしやすいか」や、「クリックしたい」と思わせるデザインになっているかを再検討すると良いでしょう。
Webマーケティングについて学ぶには 独学?スクール?
上記に挙げたような事柄をさらに詳しく学ぶにはどうすればいいのでしょうか。もちろん本を用いて独学で勉強することも可能ですが、短期で効率的に知識を得るためには、スクールに通ったり、資格を取得したりすることも効果的です。
ここでは具体的なスクールの紹介は割愛しますが、複数のWebマーケティングスクールが存在し、無料説明会などが実施されています。独学より費用はかかりますが、本格的な運用を考えている方にはおすすめです。
さらに、資格を取得することで、知識量やスキルをアピールすることもできます。もちろん無資格でもWebマーケティングは可能ですが、自分のスキルを示すには効果的な方法です。
まとめ
今回は業務手順や、広告の種類など、Webマーケティングにおける基本的な部分を紹介しました。
Webマーケティングの分野は、歴史はまだ浅いですが、急速に進化し続けています。
手順をしっかりふまえれば、たとえ未経験でもWebマーケティングで成果を得ることは可能です。Webマーケティングを活用し、更なる事業拡大、顧客獲得につなげていただければと思います。
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