地域生産者様の“美味い!”を全国に届ける「静岡うまちょく便」。レビュー機能が生産者様のモチベーションアップに貢献!

株式会社村の駅(静岡うまちょく便)

業種:
小売業、サービス業など
地域生産者様の“美味い!”を全国に届ける「静岡うまちょく便」。レビュー機能が生産者様のモチベーションアップに貢献!

東海道で11番目となる宿場となる三島宿を擁する静岡県三島市。伊豆半島の北端部に位置し、周辺地域では温暖な気候と肥沃な土壌を生かしたさまざまな農産物が育てられています。
この地で株式会社村の駅様が「伊豆・村の駅」をオープンしたのは、2006年1月。地域の生産者様が提供する新鮮な農産物や海産物などが並び、「食のテーマパーク」として人気を博しています。その同社が新たな地域活性化支援として取り組んでいるのが、地域の生産者様の名産品を全国に届ける「静岡うまちょく便」です。静岡うまちょく便の運営を担当されている株式会社村の駅 通販事業担当の引田敦統様にお話を伺いました。

 

生産者が生産に集中できる環境を用意

 

株式会社村の駅(静岡うまちょく便) 通販事業部 マネージャー 引田敦統様
株式会社村の駅(静岡うまちょく便)
通販事業部 マネージャー 引田敦統様

―― 伊豆・村の駅が食のテーマパークとして地域で定着し、ECサイトも運営されています。それとは別建てとして静岡うまちょく便も運営されているわけですが、その経緯や役割などを教えていただけますか。

引田敦統様(以下、引田様) 伊豆・村の駅は地域の特産品などを扱うリアル店舗ですが、観光で来たお客様のほか、地域にお住まいのお客様も意外と多いんです。新鮮な食材を多く扱っているので、そこを魅力に感じていただけているようです。

 静岡うまちょく便は、伊豆・村の駅で培った地域生産者様との関係構築といったノウハウを生かしつつ、「静岡からうまいものを全国へ」をコンセプトとして、静岡の名産品を生産者から直接お届けする産地直送(産直)型のECモールです。静岡うまちょく便では、伊豆にとどまらず、静岡全域の名産品を対象にしています。

 静岡うまちょく便は「パソコンなどを使いこなせない生産者様でもできる通販」をコンセプトにしていて、商品の出荷に専念できる環境をご用意しています。配送伝票についても書く必要がなく、配送会社が集荷を自動で行う仕組みを作り上げています。

 

―― 静岡うまちょく便に登録する商品写真や商品説明などの情報も、生産者様が意識する必要はないのですか。

引田様 静岡うまちょく便の運営側となる私どもで対応しています。システムの機能としては商品登録が可能な管理画面を生産者様ごとに提供できますが、今のところは使っていません。写真の撮影も運営側で担っていますので、生産者様には農作業、食品加工などに集中していただけるようになっています。

 

専任が一人の体制で静岡うまちょく便を運営

 

―― 静岡うまちょく便では、産直型ECモールのシステム基盤として「GMOクラウドEC makeshopエンタープライズ」の「メーカー直送システム」をご採用いただきました。採用の経緯や運用後のご感想などを教えていただけますか。

引田様 伊豆・村の駅では自店舗のポイントアプリ(通称「うまちょくアプリ」)においてビートレンド株式会社の「Betrend」を利用しています。そのアプリと標準機能で連携できるEC構築サービスとして、makeshopをご紹介いただいたのがきっかけでした。

 村の駅アプリでは買い物ポイントのサービスがあって、伊豆・村の駅での買い物でポイントが付く仕組みになっています。makeshopは、そのポイントと標準で連携できるところが決め手となりました。また、生産者様ごとに販売管理などができる産直型ECモールを構築する機能があるのも大きかったですね。makeshopにはECモール構築での実績が豊富だったことから、さまざまなノウハウをお持ちで安心感がありました。

 静岡うまちょく便が運用を開始したのは、2022年3月。当初の思い描いていたとおり、生産者様の負担とならないような運営ができていると思っています。

静岡うまちょく便概要図

―― 生産者様の反応はどうですか?

引田様 商品ページにはレビュー機能があり、そこには購入者様のさまざまな声が寄せられています。それが生産者様には新鮮らしく、購入者様の生の声が把握できると喜んでいただいています。購入者様の声を直接聞く機会は少ないですから。

 レビューに書き込みがあればすぐに生産者様と共有しています。みなさんのうれしそうな声が、私の一つのカテになります。生産者様からは「こだわって作ってよかった」「来年も頑張ろうという気持ちになる」と本当に喜んでいただいています。たくさん売れることよりも、こだわって作ることを優先するほどです。もちろん、たくさん売れることに越したことはないのですが。

静岡うまちょく便
(静岡うまちょく便 https://umachokubin.com/)

―― 静岡うまちょく便に参加している生産者様の数は、どれくらいになりますか。

引田様 現在は約110になります。スタート時は70ほどで、すぐに100に到達して、そこからは少しずつ増やしてきています。今は私一人で運営しているということもあり、生産者様の数を増やすよりも、しっかりサポートをしながら、生産者様の売り上げを増やしていく。そこを重視しています。

 

生産者様の「こだわり」を消費者様にお届け

静岡うまちょく便全体像

 

―― 静岡うまちょく便の運営において、特に注力しているポイントを教えてください。

引田様 負担なく静岡うまちょく便にご参加いただくというのはすでにお話ししたとおりですが、それに加えて、運営側としては生産者様のこだわりを消費者様にしっかり伝えることを徹底しています。静岡うまちょく便でご紹介している商品は、どれもおいしいんです。自信をもってお勧めできる商品ばかり。そうした商品の魅力や、こだわりのポイントをECサイトで最大限に伝えるにはどうするべきか、試行錯誤の毎日です。

 生産者様との打ち合わせでは、販売価格よりも、売り出し方のすり合わせのほうが中心となります。それほど生産にこだわっているのです。

 今後は、静岡うまちょく便では食品以外、例えば地域の工芸品を扱いたいと考えています。静岡には工芸品がたくさんあります。食材の“美味い”だけでなく、匠の技の“巧い”もしっかり伝えるにはどうするべきか。これも大事な取り組みになります。
 伊豆・村の駅に来ていただくと感じると思うのですが、地域の生産品がとてもおいしそうに見えますよね。実際においしいのですが、それとは別に、食のテーマパークとしての伊豆・村の駅の雰囲気もあると思うんですよ。そういった雰囲気みたいなところも、静岡うまちょく便では参考にしていきたいです。

―― 今後については、どのような展開をお考えですか?

引田様 全国展開もいずれは検討するかもしれませんが、まだまだ発展途上です。まずは出発地点である静岡で徹底的に頑張っていきます。その結果として地域が活性化し、みんながハッピーになるようなゴールとなれば理想的ですね。

―― 成功体験が全国に展開されることも期待しています。本日はありがとうございました。

メーカーや生産者側で商品登録から出荷管理まで直接対応!

採用された「makeshopエンタープライズ メーカー産直システム」

管理者用と出店者用の管理画面を別々に用意したマーケットプレイス型のモール構築システムです。
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